事件は27年前になります。1996年（平成8年）9月9日 月曜日の夕方、上智大学4年生の小林順子さん（当時21）が、葛飾区柴又3丁目の自宅2階において、首を刃物で刺されて殺害され自宅を放火されるという事件が発生しました。
順子さんは夏休み中で、2日後に米国留学への出発を予定していました。
いったい何が起こったのか、事件を振り返ってみましょう。
事件概要
発生日
1996年（平成8年）9月9日 月曜日
発生時間
午後3時50分頃～午後4時39分までの間
順子さんの母親が、パートに行くために午後3時50分頃に外出しています。
午後4時40分頃に、近隣の住民が火災に気付き119番通報しています。
１人で家に残っていた順子さんは、この50分ほどの間に殺害されたことになります。
当日の天気
前日までは25度以上の夏日が続いていましたが、事件当日は朝から雨が降っていて気温は23度。少し肌寒い一日となっていました。
事件現場
東京都葛飾区柴又3丁目
JR金町駅から約1,300メートル、京成金町線柴又駅から約250メートルの場所が事件現場です。
柴又駅の東側は「柴又帝釈天」「矢切の渡し」等があり賑わっているエリアとなっています。
事件現場のある柴又駅の西側は、閑静な住宅街が広がっています。
現在の事件現場には、地元消防団の格納庫が建っています。格納庫の前には、父親の賢二さんが建てた「順子地蔵」という地蔵堂があります。
たった2件の目撃情報
現場付近では、不審な男の目撃情報が2件報告されています。
まずは、警視庁作成の目撃情報のイメージ動画をご覧ください。
【犯行時間帯の目撃情報を基にしたイメージ】
第一の目撃情報
目撃時間
午後3時30分頃
目撃状況
事件現場南側の交差点で、黒色の傘をさして立っている男の姿が、自転車で通りすがりの人に目撃されています。
男の特徴
《身長》 150から160センチメートルくらい
《体格》 やせ型
《服装》
レンガ色っぽい（えり付き、フードなし）のコート
コートは男の身長や体格に合わない、サイズの大きなもの
ズボンは、黒っぽい色のスウェットのようなもの
第二の目撃情報
目撃時間
午後3時55分頃
目撃状況
傘をささずに事件現場の玄関前で立ち、表札又は2階部分周辺をじっと見つめていた男の姿が、通りすがりの人に目撃されています。
男の特徴
《身長》 160センチメートルくらい
《体格》 中肉又は、少しやせた感じ
《服装》
レンガ色っぽいコート又はレインコート（フードなし、襟があるもの）
ズボンは、黒っぽい色
コートの色
下記のような茶色系のコートになります。
レンガ色
茶色
黄土色
犯人について分かっていること
犯人は小型の刃物を使用したと考えられています。
- 刃渡り8センチメートル以上
- 刃幅約3センチメートル
- 先の尖った片刃
現場には、順子さん以外の血痕が残っていました。犯人は、犯行の際に何らかのケガを負っています。ちなみに、犯人の血液型は「A型」です。
もう一度思い出してみよう！ 特に、当時学生だった方
特に、1996年（平成8年）に、柴又3丁目付近に住んでいた・近くに職場があった・学校に通っていたなどの方は、是非当時を振り返ってみてください。当時の写真を見返してみてください。
事件発生時間以外でも、レンガ色のコートを着た不審な人物を見かけていないでしょうか？
特に学生だった方は、下校時刻に該当すると思われます。
《小学校》
柴原小学校・北野小学校・住吉小学校・柴又小学校・東柴又小学校・金町小学校
《中学校》
新宿中学校・常盤中学校・桜道中学校
《高校》
葛飾商業高等学校
他にも、下記のような出来事はなかったでしょうか？
- 事件や犯人ににまつわるうわさ話を聞いた事がある。
- 事件当日、何らかの理由でケガをしていた人を見た・知っている（刃物による傷）
- 事件前後、又は当日の発生時間帯に現場付近で不審な男や車を見た。
- 事件前後、突然転居して見掛けなくなった人を知っている。
- 事件前後、突然仕事を休んで、その後辞めた人を知っている。
犯行時間帯は学校の帰宅時間とも重なることから、特に学生であった方はどんな些細なことでもいいので、思い出してみてください。
情報提供先
警視庁亀有警察署 柴又三丁目女子大生殺人 放火事件特別捜査本部
電話：03-3607-0110（代表）
警視庁メールアドレス：https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp
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